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上顎サイナスリフト症例
インプラントの経過症例を紹介いたします。 (前歯1歯のインプラントによる修復治療とその後の経過について) 歯科衛生士のNたんが、「院長、○中さんがレントゲンを見てガッツポーズをされていましたよ。俺、この病院を選んで良かったよ、って。」
術前と術後の比較
インプラントを上顎前歯にさせていただいて約2年経ちました。メンテナンスでお越しいただいた折に以前のレントゲンと、インプラント後のレントゲンの比較をさせていただきたくて撮らせていただいたものでした。
フローティングティースと呼ばれる状態で、歯根の周りの歯槽骨が門歯1歯の全周に及んで吸収してしまっていました。こうなると抜歯し、周りの歯を保護するしかなくなります。 フローティングティースと呼ばれる状態で、歯根の周りの歯槽骨が門歯1歯の全周に及んで吸収してしまっていました。こうなると抜歯し、周りの歯を保護するしかなくなります。
当時の口腔内写真です、日付は、2005/11/16。
写真では動きが無いので分かりづらいでしょうが、左上の門歯は著しく動揺し、歯茎にのみ支えられている状況です。
2007/2/14、メンテナンス時に撮らせていただいた口腔内写真です。
インプラントの上部構造としてセラミックスクラウンにて最終修復させていただいております。
幸いにもインプラント周囲には新しく歯槽骨が再生し、今後のメンテナンスにおいては噛み合わせの変化に対応していきながら、安心していてもよい状態になってくれています。
これは、インプラントのみに歯槽骨が寄ってくる形の骨再生ではなく、隣在歯の歯周組織をほぼ健康なままで保全できた結果、このように三次元的に骨が復元されたものです。
※なぜ、1歯のみフローティングティースになってしまったかというと、噛みあわせのアンバランスによる歯周組織への限局的ストレスによるものと考察しています。
実は患者さまご自身もドクターと呼ばれるご職業で、私と同じようにほぼ毎日メスを持つお仕事でいらっしゃいます。なので他のユニットでインプラントのオペ前カウンセリング中だった私がNたんにお願いして、現像が上がったレントゲンフィルムを○中さまに先にご覧になっていただいたんです。
インプラントの経過症例を紹介いたします。 (前歯1歯のインプラントによる修復治療とその後の経過について) 歯科衛生士のNたんが、「院長、○中さんがレントゲンを見てガッツポーズをされていましたよ。俺、この病院を選んで良かったよ、って。」
インプラントサイナスリフトの術後2年経過像の話し
インプラントにおけるサイナスリフト手術の方法もここ1,2年で様変わりしてきています。2年前までは私もボニードアを開けて行うホリゾンタルサイナスリフト法を施術させていただいておりました。現在の手術法は先週のこのブログでもお話させていただいたバーティカルボーンエクスパンジョンサイナスリフト法がメインになってきています。
ただし、以前までの方法が結果が伴わないということではなく、現在はより外科的なダメージを少なく出来るという観点から後者の手術法を選択するようになってきているのです。
写真は2006年に行わせていただいた、ホリゾンタルサイナスリフトの写真です。
この方法はメスを用いて歯肉を切開・剥離させていただきます。
この方法は、歯茎を頬側に切開剥離し、上顎洞を傷つけないように、必要な範囲の歯槽骨を取り除き、その骨の穴(ボニードア)からシュナイダー膜を押し上げるようにして、上顎洞を挙上します。インプラントを植立する目的のためにかなりの広範囲の歯周外科処置を伴い、治癒期間も半年ほど要するものです。
では、なぜこのような手術が必要であったかというと、上顎臼歯部には骨が薄くしか存在しないことが多いからです。
●の部分に歯を再現したいのですが、白く見える骨の層が2mmにも満たないことが確認いただけると思います。
インプラントは、チタンと我々の骨が結合する現象(オステオインテグレート)を利用して、歯根の代用となすものです。骨が無ければ叶わないことでもあるのです。
そこで、上顎洞のなかに新たにインプラントフィクスチャーと結合してくれる骨を作ることがこの手術の目的なのです。
手術直後には、まだ自家骨は無く、骨補填材により骨が出来てくれるまでの期間のスペースメイキング及び骨誘導能を期待します。
実際に噛める人工歯になるまでには半年ほどお待ちいただくことになります。
そこで、上顎洞のなかに新たにインプラントフィクスチャーと結合してくれる骨を作ることがこの手術の目的なのです。
このホリゾンタルサイナスリフトは今ではほとんど行わなくなりました。今はメスも用いず比較的短時間の手術(バーティカル法)を用いさせていただきます。理由は、患者さまにも楽でしょうし、なによりインプラント周囲の組織に極力ダメージを与えないことが重要なことを認識しているからです。歯肉・歯槽骨、ここを傷つけてしまうことが予後の治癒期間を長くしてしまうからです。
インプラントは、コンポーネンツのみならず、術式云々、、、日々進歩している歯科治療法です。これは患者さま方のニーズやご理解が革新的に進歩してきていることにより、我々も努力を怠らないというとても良いリレーションシップが確立しているからですね。今後も安全に進歩していくことの一端にて貢献できれば嬉しく思います。

